研究論文が国際誌 Brain Research Bulletin に掲載されました

2025-09-04

本学情報・AI・データサイエンス学科高島一郎教授の研究論文が国際誌 Brain Research Bulletin に掲載されました。
論文名は「Macroscopic brain region and network changes in a central-arterial-stiffness rat model」(動脈硬化ラットモデルにおける脳領域およびネットワークの変化)です。
産業技術総合研究所の後藤太一・渡辺由美子・疋島啓吾・九里信夫先生らとの研究成果です。

掲載論文はこちら(無料)。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0361923025002618?via%3Dihub

【論文のポイント】
心血管疾患は認知症の主要なリスク因子の一つです。本研究では、大動脈の一部に動脈硬化を誘導したラットモデルを用い、磁気共鳴画像法(MRI)により脳構造への影響を検討しました。拡散テンソルイメージング(DTI)およびコネクトーム解析の結果、海馬を含む辺縁系領域で構造および神経接続の変化が確認されました。これらの知見は、動脈硬化が当該脳領域に直接的な構造的変化を引き起こす可能性を示唆しています。今後はこのモデルを用いて、動脈硬化の進行が脳機能や認知行動に与える影響を明らかにすることが期待されます。