高島 一郎 Ichiro Takashima
- 教員学位
- 第一工科大学東京上野キャンパス/教授
- 経歴
- 東京工業大学大学院 工学修士,東北大学 博士(理学)
受験生へのメッセージ
皆さんがこれまで使ってきた問題集には、模範解答が用意されていましたが、社会に出ると『正解のない問題』に取り組み、解決策を見出すことが求められます。そのためには、学力や知識が必要であることは間違いありませんが、それだけでは十分ではありません。創造力や柔軟性、コミュニケーション技術など、従来の学力基準では測れない能力が求められるのです。私たちは、皆さん一人一人が潜在的に持っているそうした力を引き出し、自己の可能性を最大限に拡大できるよう、サポートしていきます。探求心を刺激し、柔軟な思考を促し、課題解決能力を育成するための教育プログラムを準備し、皆さんの挑戦を心待ちにしています。
教育研究活動(現在)
脳認知科学、生体情報処理
教育研究・技術業績(過去)(保有資格等)
(株)パナソニック研究所、通商産業省工業技術院電子技術総合研究所、国立研究開発法人産業技術総合研究所、筑波大学大学院にて、脳型情報処理機構に関する教育研究に従事。2023年より現職。原著論文50/国際学会発表130以上、国内特許10件。
研究者情報:
https://researchmap.jp/i.takashima
https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000090357351/
https://www.researchgate.net/profile/Ichiro-Takashima
研究室紹介
【脳認知工学研究室】
脳の仕組みと働きを知って、より良い製品やサービスを創造する
脳科学研究と人工知能(AI)研究の融合は、近年注目されているトピックの1つです。脳からさらに多くのことを学び、次世代AI技術の開発に繋げようという挑戦が始まっています。また、脳科学の応用はIT分野に留まらず、マーケティングなどビジネス分野にも拡大しています。
本研究室では、実空間やバーチャルリアリティ(VR)空間で作業を行っている時の心身状態を、視線、脳波、心拍、表情などの行動・生理指標を計測して解析します。人間が行動を選択するときの注意や感情、ストレスや負荷の状態を知り、脳内の認知情報処理プロセスをモデル化することにより、その工学応用を目指します。
卒業研究では、運動/認知リハビリテーションへのVR技術の応用、アイトラッキングを利用したWebデザイン研究のほか、脳型情報処理アルゴリズムの集積デバイス(FPGA: Field Programmable Gate Array)への実装なども行っていきます。
※アイトラッキングとは、人の目の動きを追跡する技術のことです。カメラを用いて、人が何を見ているか、そのときの瞳孔の大きさなどの情報を収集します。
※FPGAとは、プログラム可能な論理回路を持つ集積回路の一種です。デジタル信号処理や制御システム、画像処理、音声処理などの分野で広く使用されています。